白根山山頂付近の高山帯お花畑
これは、白根山山頂付近にある、8月上旬のお花畑を紹介した展示です。お花畑とは、たくさんの高山植物が咲き乱れている場所のことです。モデルとなったのは、白根山の標高2,500mにある、浅くくぼんだ場所で、かつて噴火口だったと考えられています。白根山の山頂は右手の斜面の向こうにあり、展示の右側が東、左側が西、という設定です。 右手の斜面は、冬には強い西風があたって積雪量が少なく、乾燥するため、ガンコウランやコケモモが茂っています。一方、左手の斜面は、強い西風がさえぎられて雪が多く、年間を通してやや湿っているため、クルマユリ、ハクサンフウロ、ミヤマアキノキリンソウなどが花を咲かせています。高山帯の代表的な木で、三角形の葉を付けるミヤマハンノキも見られます。 また、イワツバメ、ハリオアマツバメが上空を飛び交っています。 右側の手前にある写真は、2014年の山頂付近の様子です。1990年頃以降に増えたニホンジカが高山植物を食べ過ぎたため、この展示が作られた頃とは、生えている植物がだいぶ変わってしまったことがわかります。 |