白根山の常緑針葉樹林
これは、白根山の中腹にある常緑針葉樹の森と、そこにすむ生き物を紹介した展示です。 常緑針葉樹とは、針のように細く尖った葉を、一年を通してつける木のことで、白根山の中腹ではコメツガ、オオシラビソなどが代表的です。常緑針葉樹の森は、ミズナラなどの落葉広葉樹の森に比べると、中が薄暗いことが特徴です。 このコーナーには7本の太い木があります。茶色の木はコメツガ。日光の常緑針葉樹林では最もふつうに見られる木の一つです。白っぽい木はオオシラビソ。幹に取り付いているツキノワグマは、もう少し標高が低い落葉広葉樹林が主なすみかですが、このコーナーで子供たちの人気者になっています。床にはクマの足跡があるので、ヒトの手足と比べてみてください。 常緑針葉樹の森には、コメツガやオオシラビソの若木のほか、シノブカグマ、カニコウモリ、ゴゼンタチバナなどの草や、ナガサルオガセなどの地衣類が生えています。また、ヒカゲチョウの仲間や、ハナカミキリの仲間のほか、サルノコシカケなど、キノコの仲間も見られます。 この他に、オオシラビソの年輪を観察したり、備え付けの望遠鏡でルリビタキやキクイタダキ、メボソムシクイといった鳥を探したりできるコーナーもあります。 |