火成岩・堆積岩・変成岩
ここは岩石を展示したコーナーです。 岩石は、大きく3つのグループに分けることができます。 一番手前に展示されているのが火成岩です。火成岩は、地下深くにあるマグマが冷えて固まったものです。マグマは周囲の岩石よりも軽いため、地上に向かって上昇します。その途中、地下深くでゆっくり冷えて固まったものを深成岩、地表付近で急激に冷やされて固まったものを火山岩といいます。展示では、栃木県の北部にある那須火山の火山岩や、高原火山の黒曜石を見ることができます。 その右にあるのが堆積岩です。堆積岩は、海底や湖底に砂や泥などが積もって固まった岩石です。堆積岩の中には、火山灰などが固まった凝灰岩、生物の遺骸が固まった石灰岩やチャートがあります。宇都宮市の大谷地区で掘り出された凝灰岩である大谷石は、「栃木県の石」として県を代表する石材です。このほか、佐野市葛生町で掘り出された多くの石灰岩も展示で見ることができます。 一番奥にあるのが変成岩です。変成岩は、火成岩や堆積岩が熱や圧力によって、もとの岩石から変化したものです。元の岩石の種類や、熱や圧力の加わり方によって、さまざまな変成岩ができるのです。そのため、とても種類が多く、細かく分類されています。栃木県内では変成岩はあまり見られませんが、展示では、大田原市の松葉川で見られる松の葉のような模様のついたホルンフェルスを展示しています。 このように、岩石には多くの種類があります。岩石を調べることで、いつの時代に、どのような場所でできたのかを知ることができます。それは、私たちが立っている大地の生い立ちを知る手がかりとなります。 |