四斤山砲(復元模型)

 四斤山砲は青銅製の先込旋条砲で、戊辰戦争において新政府軍、旧幕府軍ともに主力砲として用いた兵器です。下野での戦闘においても実際に使用された記録があり、県内からその砲弾も発見されています。爆発の際、破片が飛び散ることによって打撃を与える榴弾、多数の弾丸を内蔵して散開発射する散弾、その両方の機能を備えた榴散弾を使用することができ、主に歩兵の進撃を援護する目的で歩兵隊と同列に配備されて敵を砲撃しました。
 最大射程は2,600mで、旋条、つまりライフリングの効果により、当時としては高い命中率を誇りました。リベットドライブといって、砲弾の突起を砲身内の旋条にかみ合わせて回転を与える工夫がしてあります。
 「四斤山砲」の名称は、使用される砲弾の重量が4kgであること、分解して運搬し、山地でも使うことのできる形式の大砲であることに由来します。栃木県内における戊辰戦争では、険しい山地に位置する藤原や五十里、三斗小屋などでも衝突が起きていますが、そうした場所でも分解して運び込み、設置することができたのです。