篠原有司男《モーターサイクル・ママ》
ドドドドド・・・と空気を震わせるエンジンの音が響きそうな、迫力のある大きなバイク。いつでも子どもたちに大人気の作品です。一つひとつのパーツや細部にこだわったバイクは、本物よりもかなり大きく作られています。この大きなバイクに跨がったらどこまで行けるのだろうか、どんな風に走るのだろうか、たどり着く先に夢やロマンはあるのだろうか、そんな想像が膨らみます。 見る人の想像力を膨らませるこの作品、実は身近な素材で作られています。それはカードボード、つまりダンボールです。作品に近づいてみると、見覚えのあるダンボールのギザギザの断面が見えてきます。この作品を作ったのは、ニューヨークを拠点に活動し、「ボクシング・ペインティング」などパワフルなパフォーマンスで知られる篠原有司男。ナンバープレートにはアルファベットで「SHINOHARA」の文字と、作家が当時住んでいた住所が刻まれています。 |