東照宮

 東照宮は、徳川初代将軍家康の霊廟として1617年に創建されたのが始まりで、現在の主要な社殿は三代将軍家光によって1636年に造営されたものです。これを「寛永の大造替」といいます。
 東照宮の建築では、本殿に拝殿を石の間で連結した「権現造」様式や彫刻、彩色等の建築装飾等、近世的建築技術が確立されるとともに、建物の配置法と彩色や形態に優れた工夫が行われています。これらは当時の第一級の技術者によって造営されました。本殿・石の間及び拝殿、正面及び背面唐門、東西透塀、陽明門、東西廻廊が国宝に、そのほか34棟が重要文化財に指定されています。