国・県指定等文化財詳細

常行堂声明譜

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項目 内容
文化資源区分 書跡・典籍・古文書 / 書跡・典籍
文化財区分 国 指定 有形文化財(書跡)
文化財名称 常行堂声明譜
文化財名称よみ じょうぎょうどうしょうみょうふ
指定年月日 1957年02月19日
所在地 日光市山内
市町等 日光市
所有者/管理者 輪王寺
概要 縦37.7センチ横23.3センチ
 輪王寺常行堂に常備の声明譜ならびに過去帳である。斐紙を用い、一紙六行、白界を施して墨書し、緑地に錦表装の大和綴本である。
この過去帳は元来貞和五年(1349)四月の序文を有する写本であり、この時代をあまり降らないものとおもわれる。上帖の奥に続けて常行三昧堂大過去帳と題して開山勝道以下の名を列記し、それに博士を附して過去帳とも名付けてきたものであるが、本来の過去帳とは趣を異にしている。いわば音読供養に供えつつ伝えられた過去帳ということが出来る。
 声明については、本譜一二章を上帖には第一より第六まで、下帖には第七より第十二の終末まで、その他散在の声明を収めている。追筆をもって秘伝を注記し、朱点、朱の書き入れが加えられている。
 天台流の声明の一部分を書写した古本はあるが、このように全章を記した古写本甚だ少なく、声明研究上の重要な資料であり、さらに過去尊霊との関係の上に、これをつたえた点、その宗教史上にも意義があるものである。
 一方過去帳は、開山勝道以下代々の座主、天皇は柏原帝(桓武)より安徳帝にいたり、その他門院・大臣・武将・名僧等を列記して、ほぼ鎌倉末期に及んでおり、頼朝・義経の名もみえる。上帖声明の部の終わりに応永四年(1397)の施入名があり、施入の時期を明らかにしており、両帖裏表紙の見返し内には、元禄四年(1691)八月三日の修理記がある。
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リンク 日光山輪王寺