概要 |
赤羽の中新田にある入野家は江戸初期から代々名主を勤めてきた。母屋と入母屋造の長屋門からなるこの住宅の建築年代は、所蔵文書によって天保7年(1836)であることは明らかであり、飢饉の折り、村民救済事業として建てられたともいわれている。 建造当初の姿から大きな改変もなく、栃木県の南東部の典型的な上層農家の姿が往時のまま残されている希少な例であり、市貝町にとっては唯一の国指定重要文化財である。 昭和61年(1986)から63年(1988)にかけて主屋の半解体・表門の解体工事を行い、その当時の姿に復元した。 |