国・県指定等文化財詳細
絹本著色 草昧図
項目 | 内容 |
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文化資源区分 | 絵画 / 日本絵画(明治時代以降) |
文化財区分 | 県 指定 有形文化財(絵画) |
文化財名称 | 絹本著色 草昧図 |
文化財名称よみ | けんぽんちゃくしょくそうまいず |
指定年月日 | 1970年02月13日 |
所在地 | さくら市氏家 |
市町等 | さくら市 |
概要 | 荒井寛方は防人とその家族である乳飲み子を抱く母親を描いた同名の六曲一双の大作を昭和8年第20回再興美術院展に出品している。現在その本画は不明で幻の大作となっているが、完成前の下図が寛方の別荘兼アトリエのあった軽井沢に残されている。 本作品は出品作制作と時期を違わずに描かれた小品と思われる。古代、国土防衛のため九州方面に派遣された兵士が「防人」である。この防人の出身地の多くは東国、主に関東地方である。「額に矢は立つとも背には立てじ」という東国人の気迫がみなぎる若人の雄姿であるが、その顔の奥には故郷・家族との別離、生還も期しがたい悲壮感が秘められている。寛方は出征兵士の心情をくみとっての筆意がこめられている。 |
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