国・県指定等文化財詳細
紙本朱画 不動明王像(下絵)
項目 | 内容 |
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文化資源区分 | 絵画 / 日本絵画(明治時代以降) |
文化財区分 | 県 指定 有形文化財(絵画) |
文化財名称 | 紙本朱画 不動明王像(下絵) |
文化財名称よみ | しほんしゅがふどうみょうおうぞう(したえ) |
指定年月日 | 1970年02月13日 |
所在地 | さくら市氏家 |
市町等 | さくら市 |
所有者/管理者 | さくら市 |
概要 | 荒井寛方作 紅蓮の火焔を背に、磐石に立つ不動明王を迫力ある筆致で描いた下絵で、水墨に朱筆で描かれている。寛方は古都の仏像仏画に心をひかれ、臨模している。本不動明王画は両眼を開き、辮髪を左肩前に下垂させ、両牙を下に向ける平安時代の不動の特徴のある忿怒像を取り入れ、磐石に立つポーズは鎌倉時代の信海の不動画からで、また左右にいる矜羯羅(コンガラ)童子と制多迦(セイタカ)童子の2人を左に寄せたのは、平安時代の名作、高野山明王院 絹本着色不動明王二童子像(通称赤不動 重文)からのヒントである。 このように画像や構図の配置を様々な名作から工夫しているのがこの下絵である。下図の持つ自由さと、創作の苦心が生々しくうかがえる。第19回再興日本美術院試作展出品の下絵である。 |
画像二次利用条件 | 著作権あり |