国・県指定等文化財詳細
絹本著色 虚空蔵曼荼羅図
絹本著色 虚空蔵曼荼羅図
項目 | 内容 |
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文化資源区分 | 絵画 / 日本絵画(江戸時代以前) |
文化財区分 | 県 指定 有形文化財(絵画) |
文化財名称 | 絹本著色 虚空蔵曼荼羅図 |
文化財名称よみ | けんぽんちゃくしょく こくぞうまんだらず |
指定年月日 | 1993年02月19日 |
所在地 | 宇都宮市睦町2丁目(県立博物館) |
市町等 | 栃木市 |
所有者/管理者 | 連祥院 |
公開状況 | (県立博物館寄託) |
概要 | 絹本著色 軸装日本画 江戸時代初期 作者不明 あたかも虚空のように広大にして無辺の知徳を包蔵する虚空蔵菩薩は、観音のごとく種々に身を変じて人々を導くという。胎蔵界曼荼羅の虚空蔵院本尊としておなじみの菩薩であるが、この虚空蔵の徳を五方に放つとばかり金剛界の所変した姿-いわゆる五大虚空蔵菩薩を内院外院の二重円の中に配置する別尊曼荼羅が本図のような虚空蔵曼荼羅である。一切の如来の五智を虚空蔵薩に総摂する意がこめられており、特に富貴成就や天変消除を祈願する修法に招請され、辛酉の歳の除災修法の本尊としても知られている。 天長四年(八二七)慈覚大師円仁の創建と伝えられる太平山連祥院般若寺は、もとは太平山本地仏として山上(現太平山神社境内)にあって、本尊を虚空蔵菩薩としていた御堂であったが、明治初年の神仏令離令により、太平山内の旭岳に移転し、暴風雨による崩壊後、六角堂が建立され今日に至ったという。前に県指定文化財となった木彫虚空蔵菩薩坐像の制作は鎌倉期と思われたが、本図はさらに年代の下がった江戸時代初期の同寺院ゆかりの貴重な遺品と見るべきであろう。 |
画像二次利用条件 | 著作権あり |