国・県指定等文化財詳細

木造 阿弥陀三尊像(阿弥陀如来立像、観音菩薩坐像、勢至菩薩立像)

代表画像
木造 阿弥陀三尊像(阿弥陀如来立像、観音菩薩坐像、勢至菩薩立像)
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木造 阿弥陀三尊像(阿弥陀如来立像、観音菩薩坐像、勢至菩薩立像)
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項目 内容
文化資源区分 彫刻 / 彫刻
文化財区分 県 指定 有形文化財(彫刻)
文化財名称 木造 阿弥陀三尊像(阿弥陀如来立像、観音菩薩坐像、勢至菩薩立像)
文化財名称よみ もくぞうあみださんぞんぞう(あみだにょらいりつぞう、かんのんぼさつざぞう、せいしぼさつりつぞう)
指定年月日 1990年01月26日
所在地 芳賀郡益子町上大羽
市町等 益子町
所有者/管理者 地蔵院
概要 (阿弥陀如来立像)
 桧材の寄木造り、玉眼嵌入の漆箔像である。中尊は、通形の阿弥陀如来立像である。
 顎を引き締めてうつむきかげんに立つ姿は、後補の銅紛塗料のせいもあるがやや暗い表情である。また、目鼻立ちの肉付けにも厚塗りのため、若干デリケートさにかけるかに見える。
 しかし、後補の漆箔を透かしてよく見ると目線の微妙なうねりや鼻筋が通った意思的な彫刻など並の作でないことが分かる。

(観音菩薩座像・勢至菩薩立像)
 二尊とも、桧材の一木割矧ぎ造り、玉眼の漆箔像である。顔や胸に近年の黒っぽい銅紛塗料が塗ってある。
 切れ長で目尻の吊り上った目や、肩から胸、腹部にかけて厚みと張りがあり、衣文の襞の彫りも太く強く全体にボリュームのある像である。特に頬の張りや引き締まって精彩のある表情など、本像を快慶の弟子の行快作、または快慶本人の作とする指摘もある。
 なお、三尊の台座及び中尊の光背は鎌倉期の作であり、一部欠失している部分もあるが、良質の金箔を使用しており良作である。

 地蔵院のある大羽の地は、宇都宮氏歴代の墓地があり、三代朝綱がこの地に隠棲して地蔵院を開いた。この朝綱は、東大寺再建の際、定覚と快慶が造立した観音像を助成した人物である。 
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