県内文化資源詳細
民05431「大草鞋」(風景・日光市)
項目 | 内容 |
---|---|
文化資源区分 | 民俗資料(有形・無形) / 民俗資料(有形) |
名称 | 大草鞋 |
名称よみ | おおわらじ |
所在地 | 栃木県宇都宮市睦町2-2 |
所有者/管理者 | 栃木県立博物館 |
公開状況 | 施設にお問い合わせください |
概要 | 日光市芹沼では、現在、「ふれあい夏祭り」として、8月の最終日曜日に厄払いの大草鞋と辻切り獅子舞の奉納を行っています。元々は旧暦4月8日に辻固めとして大草鞋の奉納を、獅子舞は旧暦8月1日の八朔の3日前の風祭を加えて年に2回奉納していたともいわれます。 大草鞋は、長さが約3尺半(約106㎝)、幅が約1尺半(約45.5cm)とされ、当地の組で持ち回る組番が作ります。材料も同じく組番が調達し、中でも稲藁は穗付きのものを刈って干した香りの良い青稲を使うとされます。大部分を編むと、太い縄を鼻緒として編み込みますが、踵(かかと)の部分は作らずに終えます。もっと大きいことを想像させる未完成の草鞋によって、強く大きな集落を守る存在がいることを示します。最後に、2本1組の御神酒(おみき)を入れる竹筒と、近年は小さな草鞋片足分とを鼻緒にくくり付けます。獅子舞は、芹沼の下、中ほどにある高男神社、上とされる十文字の3か所で奉納され、大草鞋は下と上に付けられます。 要所を清め、厄払いとして境に置かれた大草鞋は、集落の外の世界に向けて掲げられながら、次の奉納まで集落を守り続けます。 |
画像二次利用条件 | CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止) |
リンク | 栃木県立博物館HP |