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俵藤太物語絵巻 中巻

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俵藤太物語絵巻 中巻

項目 内容
文化資源区分 歴史資料 / 歴史資料
名称 俵藤太物語絵巻 中巻
名称よみ たわらのとうたものがたりえまき ちゅうかん
所在地 栃木県宇都宮市睦町2-2
所有者/管理者 栃木県立博物館
公開状況 施設にお問い合わせください
概要  俵藤太物語絵巻の前半部には大ムカデ退治と龍宮伝説、後半部には平将門の討伐伝説が描かれています。常総地域に勢力を拡大した平氏一族のうち、下総国(茨城県坂東市)を拠点とした平将門は、常陸国(茨城県)の国司との対立をきっかけに、天慶2年(939)11月、常陸国府(茨城県石岡市)を襲い陥落させました。いわゆる平将門の乱の勃発です。将門は、行政の象徴である印鎰(国印と正倉の鍵)を奪いました。また当時、国府には詔使(天皇に任命され、派遣された使者)もいたことから、将門による国府への攻撃は常陸一国のみならず朝廷への反乱と見なされました。
常陸国府を陥落させた将門は、坂東(関東地方の古称)8か国を手中に収めることを決意しました。天慶2年(939)12月、将門が数千の兵を率いて下野国府を襲撃しました。このとき、国府内には新任の国司と前任の国司がおり、二人は将門に抵抗することなく印鎰を捧げて降参し、都へ追放されてしまいました。国府内とその周辺は将門軍によってことごとく荒らされ、下野国の人々はこの惨状に眉をひそめて涙を流したと記録されています(『扶桑略記』)。本場面には、館を攻める将門軍の様子が描かれています。
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