県内文化資源詳細

前太平記相馬内裏之図 月岡芳年筆

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前太平記相馬内裏之図 月岡芳年筆

項目 内容
文化資源区分 歴史資料 / 歴史資料
名称 前太平記相馬内裏之図 月岡芳年筆
名称よみ ぜんたいへいきそうまだいりのず つきおかよしとしひつ
所在地 栃木県宇都宮市睦町2-2
所有者/管理者 栃木県立博物館
公開状況 施設にお問い合わせください
概要  常陸国と下野国を手中に収めた平将門は、上野国府(群馬県)にも侵攻して国司から印鎰を奪いました。のちに将門は新皇(新しい天皇)即位の儀式を断行し、その際、坂東諸国の除目(国司の任官儀式)も行いました。下野守に将頼(将門弟)、上野守に多治経明(将門配下)、常陸介に藤原玄茂(常陸国の在地豪族)、上総介に興世王、安房守に文室好立(将門配下)、相模守に平将文(将門弟)、伊豆守に平将武(将門弟)、下総守に平将為(将門弟)がそれぞれ任命されました。新しい国司の任命は、将門による独立国家の樹立を象徴するものであったといえます。
本図は、江戸時代成立の軍記物語 『前太平記』に取材した、新皇に就任した将門による除目の様子を描いた錦絵です。幕末~明治時代前期に活動した浮世絵師の月岡芳年によって描かれました。本図では下総国相馬郡(茨城県・千葉県)に内裏が置かれたとされていますが、史書『扶桑略記』には将門の本拠地石井営所(茨城県坂東市)の南側と記されています。
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リンク 栃木県立博物館HP