県内文化資源詳細

太平記 巻九

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太平記 巻九

項目 内容
文化資源区分 書跡・典籍・古文書 / 書跡・典籍
名称 太平記 巻九
名称よみ たいへいき まききゅう
所在地 栃木県宇都宮市睦町2-2
所有者/管理者 栃木県立博物館
公開状況 施設にお問い合わせください
概要  南北朝の内乱を描いた軍記物語です。すでに14世紀前半には原型が成立していたものの、足利直義から修正、加筆を求められ、最終的には応安3年(1370)頃に完成したとみられます。作者は未詳で、全40巻の構成です。文保2年(1318)の後醍醐天皇の即位から、貞治6年(1367)に細川頼之が幕府管領に就任するまでの激動の50年間を描いています。
 元弘3年(1333)、討幕をはかる後醍醐天皇の拠る伯耆国船上山(鳥取県)へと向かうため、鎌倉幕府軍の大将として鎌倉を発した高氏(のち尊氏)は、丹波国篠村八幡宮(京都府亀岡市)で後醍醐天皇方へと転じ、源氏の再興を祈る願文を八幡宮に捧げました(本場面)。篠村八幡宮には4月29日付の実物の尊氏願文が伝来しています。篠村は源頼朝との関連性が強い地域と指摘されており、尊氏は源氏ゆかりの地で源氏再興を祈願したといえるのかもしれません。
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リンク 栃木県立博物館HP