県内文化資源詳細

驟雨図

代表画像
驟雨図

項目 内容
文化資源区分 絵画 / 洋画(西洋絵画含む)
名称 驟雨図
名称よみ しゅううず
所在地 栃木県宇都宮市桜4-2-7 Google Maps
市町等 宇都宮市
所有者/管理者 栃木県立美術館
公開状況 施設にお問い合わせください
アクセス方法 JR宇都宮駅、または東武宇都宮駅より関東バス「作新学院・駒生行き」で15分、「桜通り十文字」バス停下車。バス停から徒歩2分。
概要 高橋由一《驟雨図》
1877(明治10)年頃
カンヴァス(板貼)、油彩
45.5×76.2cm

 高橋由一は下野国佐野藩士の子として江戸に生まれた。若くして西洋の絵画技法に関心を抱いて研究を開始、とりわけ油彩画の技法を確立することに努めた。その業績により「日本近代洋画の祖」として高く評価され、代表作《鮭》や《花魁》(共に東京藝術大学蔵) は重要文化財に指定されている。
 《驟雨図》は、由一がイタリア人画家アントニオ・フォンタネージに出合い、その影響のもと空気遠近法による表現を始めた1877年頃の制作とされる。画面の中央を雲が覆い、 川面に落ちる激しい雨脚が描かれている。一方、左上の青空と右下の夕焼けの対比が鮮やかである。描かれた場所は特定されていないが、激しい雨の去った後で屋形船を出そうとしている船頭の姿が見られることから、隅田川河畔と考えられている。
 由一はその後、当時の栃木県令三島通庸の委嘱を受けて栃木・福島・山形三県の道路建設を記録するなど、多くの風景画を残している。また「展画閣」と称する美術館設立の構想も抱いていたが、実現することはなかった。
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