県内文化資源詳細

一棹揺山

代表画像
一棹揺山

項目 内容
文化資源区分 絵画 / 日本絵画(明治時代以降)
名称 一棹揺山
名称よみ いっとうようざん
所在地 栃木県宇都宮市桜4-2-7 Google Maps
市町等 宇都宮市
所有者/管理者 栃木県立美術館
公開状況 施設にお問い合わせください
アクセス方法 JR宇都宮駅、または東武宇都宮駅より関東バス「作新学院・駒生行き」で15分、「桜通り十文字」バス停下車。バス停から徒歩2分。
概要 田﨑草雲《一棹揺山》
1884(明治17)年
絹本着色
132×56.4cm

 山間の川面を進む一艘の舟。操る棹は水面に映る山を揺らしているようだ。その行く手には蒼山が連なる。効果 的な色彩が施されたモチーフは最小限とし、水系と空の空間を大きく取って余韻をもたせた構成は、詩情豊かな中国文人画の伝統から生まれたものであるが、一方で近代的な新しい感覚をそこに見出すこともできるだろう。画面右下には「一棹軽揺水裏山/倣石田先生法於/連岱画置/草雲田芸」 と自書されており、本図が中国明時代の文人画家沈周(号石田、 1427-1509) の作風に倣って描かれたことがわかる。当時、南画 (文人画)は不遇の時代を迎えて衰退しつつある中、70歳を迎えようとする草雲によって描かれた本作品は、大正期に興隆する「新南画」への動きを予感させる作品ということもできよう。画面右上の「蒼古」印は、この作品が1884年の第2回内国絵画共進会で銀章を受けた際に押されたものである。県指定文化財。
画像二次利用条件 著作権なし-契約による制限あり
リンク 栃木県立美術館ホームページ
リンク 栃木県立美術館音声ガイド
リンク 県立博物館・美術館に行こう!ワンコイン1日乗車券