県内文化資源詳細

板絵著色 勝道上人像

代表画像
板絵著色 勝道上人像(正中二年)

項目 内容
文化資源区分 絵画 / 日本絵画(江戸時代以前)
名称 板絵著色 勝道上人像
名称よみ いたえちゃくしょく しょうどうしょうにんぞう
所在地 日光市山内2300 Google Maps
市町等 日光市
所有者/管理者 輪王寺
公開状況 施設にお問い合わせください
アクセス方法 JR日光駅・東武線東武日光駅から約2㎞。駅から東武バス「勝道上人像前」下車。
概要  一枚絵に勝道の姿を表すもので、同じく輪王寺に所蔵される文保二年(1318)銘の「板絵著色 勝道上人像」(国重文)とともに、鎌倉時代に遡る勝道の肖像画作例として大変貴重である。画面中央付近に大きく干割れが入り、下部は大きく欠損して、経年劣化の黒変により画像は視認しがたいが、墨線の力強い筆致が見てとれる。
 右方を向いた勝道は右手に念珠、左手に独古杵を持って椅子に坐し、画面下部には三衣包と水瓶、沓が描かれている。顔貌は厳しく眉根を寄せ、額の皺にも緊張がある。大きく弧を描くような眦の皺や長く垂れる眉毛に老齢の様子が表れ、厚く引き結んだ口元と、二重瞼に下瞼のたるみを表す眼光の鋭さに日光開山の祖としての威厳が込められている。
 裏面の墨書銘から、正中二年(1325)八月に権律師昌全によって日光入峰修行の宿坊の一つである雨林宿(太郎山東麓)に施入され、文安五年(1448)には修理がなされたことが分かる。
画像二次利用条件 著作権あり
リンク 輪王寺宝物殿