県内文化資源詳細

金梨子地雪月花蒔絵文台

代表画像
金梨子地雪月花蒔絵文台
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金梨子地雪月花蒔絵文台
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項目 内容
文化資源区分 工芸品 / 工芸品
名称 金梨子地雪月花蒔絵文台
名称よみ きんなしじせつげつかまきえぶんだい
所在地 日光市中宮祠2482
市町等 日光市
所有者/管理者 日光二荒山神社
公開状況 施設にお問い合わせください / 2023年6月15日~2024年5月15日、二荒山神社宝物館で特別展示中。
概要  木製で、梨子地、薄肉高蒔絵等の技法を駆使して、月明かりに浮かび上がる雪渓山水の情景を表した文台である。天板両端に筆返しを設け、仕様に持ち送り付き花先形脚を具える。筆返しの上下端、天板側面の四隅と中央等には銀製の蜀江錦文金具を廻らしている。また、脚は銀製覆輪を掛ける。蜀江錦文金具は、亀甲型の中に四弁の唐花菱文を入れ、花文のみに鍍金を施す。また、天板の裏は、全面梨子地とし、脚の外面は、置目地に十弁菊花文を散らしている。
 天板の意匠は、一面に雪が積り、月明かりに照らし出される静かな夜景である。中央には水量豊かな小川が流れ、一対の鴛鴦が川面を滑っている。その両水際には、雪を被った笹や叢の茂みがところどころに配される。また、川を挟んで両岸にはやや低い丘の連なりがあり、松や梅、丸い葉の広葉樹が数本ごと、まとまってひっそりと佇む。いずれも枝や葉に雪を頂き、真冬の深山である。中天には、遠慮がちな小振りの半月がぽつんと浮かぶ様を、金板象嵌で表している。雪月花の図様を伝統的な漆の技法を駆使して、ダイナミックに、かつ品良く表現している。
 貞明皇后御物で、硯箱とともに、昭和26(1951)年に母后の御遺品として、昭和天皇、秩父宮殿下、高松宮殿下、三笠宮殿下の御連名により御下賜されたものである。
画像二次利用条件 著作権あり
リンク 日光二荒山神社宝物館