県内文化資源詳細
栃木県下自由民権運動図
項目 | 内容 |
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文化資源区分 | 歴史資料 / 歴史資料 |
名称 | 栃木県下自由民権運動図 |
名称よみ | とちぎけんかじゆうみんけんうんどうのず |
所在地 | 栃木県宇都宮市睦町2-2 |
市町等 | 宇都宮市 |
所有者/管理者 | 栃木県立博物館 |
公開状況 | 施設にお問い合わせください |
概要 | 本資料は、明治16(1883)年に浅草の版元より出版された錦絵です。「窮民隊」「炮兵隊」「自由隊」などの幟をかかげた群衆が、大きな熊と舟に乗った海坊主の張りぼてを竹槍などで攻撃している様子が描かれています。これは、栃木県下の自由党員が開催した運動会の一場面を描いたもので、熊は、立憲改進党の当時の党首であった大隈重信、赤い三つの菱形の旗がついた舟に乗る海坊主は、のちに日本郵船会社と改称する郵便汽船三菱会社とその設立者の岩崎弥太郎を象徴しています。 この錦絵が描かれるより前の明治14年に大隈重信は失脚して政権の中心からは追われますが、翌年には立憲改進党を結成して党首に就任しました。同党と対立する自由党は、大隈が岩崎と懇意にしていたため、糾弾の矛先を政商として利益を得ていた三菱にも向けたのでした。しかし、集会条例により言論集会を開くことができなかったため、「運動会」という名目で壮士たちが集まったのでした。 |
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リンク | 栃木県立博物館 |