県内文化資源詳細
蟹図
蟹図
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文化資源区分 | 絵画 / 日本絵画(江戸時代以前) |
| 名称 | 蟹図 |
| 名称よみ | かにず |
| 所在地 | 栃木県宇都宮市睦町2-2 【Google Maps】 |
| 市町等 | 宇都宮市 |
| 所有者/管理者 | 栃木県立博物館 |
| 公開状況 | 施設にお問い合わせください |
| 概要 | 植物と二匹の蟹(モクズガニ)が静物画のように描かれています。色のグラデーションで蟹の立体的なフォルムを繊細に表現し、脚に生えた毛まで細かく描いています。とりわけ、はさみに密集した毛の質感がみごとです。作者の性安は室町時代(16世紀頃)の逸伝画家で、鎌倉の建長寺の僧、賢江祥啓の弟子と伝わります。祥啓は、室町将軍家を中心とした文化が花開く京都で、水墨画をはじめとする中国・宋元時代の絵画様式を学び、関東にその技法をもたらした人物です。本作品は、中国の宮廷画家が描いた院体画と呼ばれる緻密で写実性の高い絵画様式に倣っており、祥啓からの影響が想像されます。さらに性安は、常陸国太田(茨城県常陸太田市)の耕山寺の僧といわれ、同寺ゆかりの雪村周継(15世紀末~1589)の師匠とみられています。 |
| 画像二次利用条件 | CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止) |
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