県内文化資源詳細
月下猿猴図
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文化資源区分 | 絵画 / 日本絵画(江戸時代以前) |
| 名称 | 月下猿猴図 |
| 名称よみ | げっかえんこうず |
| 所在地 | 栃木県宇都宮市睦町2-2 【Google Maps】 |
| 市町等 | 宇都宮市 |
| 所有者/管理者 | 栃木県立博物館 |
| 公開状況 | 施設にお問い合わせください |
| 概要 | 作者の狩野興以(?~1636)は、桃山時代から江戸時代にかけて活躍した狩野派絵師で、足利出身とされます(伊豆出身説もあり)。桃山時代の狩野派を牽引した狩野永徳の息子、光信の門人で、光信の弟の孝信没後には、その遺児である探幽・尚信・安信三兄弟の後見役となって指導にあたったとされます。本作品のような水墨画によるふさふさとした毛並みの手の長い猿の図は、中国南宋時代の画僧、牧谿の絵を手本とするもので、日本では室町時代以降、よく描かれるようになりました。また、本作品の構図は、岩の斜線と腕の直線とで幾何学的構成となっています。そして単純に腕を伸ばすのではなく、手先だけを曲げているところが注目です。腕で上方への視線の移動を誘い、広がる空間を意識させながらも、手首をわずかに曲げることによって月をも意識させています。興以から探幽らへの絵画的影響はさほどないとする説もありますが、余白を効果的に用いる本作品の手法は、探幽をはじめとする江戸狩野派の様式を思わせます。 |
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