概要 |
イヌワラビの一生を、レプリカと拡大模型を用いて解説したもので、展示室2の菌類・植物ゾーンにあります。イヌワラビは、庭や公園などの身近な場所で見ることができるシダ植物の一種です。根、茎、葉があり、「胞子」と呼ばれる粉のように小さな粒でふえます。胞子は葉の裏面にある胞子のうという小さな袋の中に作られ、胞子のうが破れると外に出てきます。 肉眼では小さくてわかりにくい、たくさんの胞子のうを覆う包膜や胞子の形を、拡大模型から知ることができます。また、胞子は発芽して成長するとハート形の前葉体(ぜんようたい)となります。前葉体にできる造卵器では卵細胞がつくられ、造精器では精子がつくられます。前葉体や、造卵器・造精器の拡大模型からは、それらの形や構造を理解することが出来ます。卵細胞と精子が受精すると若い胞子体となります。若い胞子体とは、私たちがふだん目にするイヌワラビの若い状態のものです。生長したイヌワラビのレプリカからは根、茎、葉に分かれている様子を知ることができます。 |