概要 |
イモタケというキノコの凍結乾燥標本です。展示室2の菌類・植物ゾーンの引き出しの中にあります。秋から冬に、アカマツ林などの地中に生える丸いキノコです。 イモタケのようなキノコは地下生菌と呼ばれています。地下生菌の多くは独特の匂いをもち、哺乳(ほにゅう)類や昆虫などがその匂いをもとに探し出して食べています。そして、ふんに混ざって排泄(はいせつ)された地下生菌の胞子が発芽し、再び成長を始めます。ちなみに、世界三大珍味の一つ、トリュフもれっきとした地下生菌の仲間です。 イモタケは海苔(のり)の佃煮(つくだに)のような匂いがあり、中部地方の一部で食用とされていました。 |