概要 |
ハナサナギタケというキノコのレプリカです。展示室2の菌類・植物ゾーンにあります。昆虫病原菌の一種で、いわゆる冬虫夏草(とうちゅうかそう)の仲間です。冬虫夏草の仲間は、生きた昆虫やクモなどに感染し、体内で増殖した後、宿主を殺してキノコを生やします。ハナサナギタケは主にガの仲間の蛹(さなぎ)に寄生し、木のように枝分かれしたキノコを生やします。その先端には白い粉のような胞子がたくさん付いています。 ハナサナギタケなどの昆虫病原菌には、森林などにおける昆虫の大発生を終息させる働きがあります。また、農業などの現場で、害虫防除のための生物農薬として使われている種類もあります。 |