概要 |
ミヤマハナゴケという地衣(ちい)類の乾燥標本です。展示室2の菌類・植物ゾーンにあります。地衣類とは、藻類(緑藻やシアノバクテリア(ラン藻)など)と共生する菌類の総称で、木のように枝分かれした形や、糸のように垂れ下がる形など、様々な形の地衣体をつくります。地衣体の中では、菌類の菌糸に覆われて藻類の細胞が存在し、藻類から菌類へと光合成で作られた糖分が供給され、菌類は藻類を乾燥や直射日光から守っていると言われています。 ミヤマハナゴケは寒冷地の地表で育つ地衣類で、日本では主に高山帯で見られます。北極周辺のツンドラにもこの種類が生えています。 |