概要 |
カビゴケという苔(たい)類の乾燥標本です。展示室2の菌類・植物ゾーンにあります。蘚苔類とはいわゆるコケ植物で、シダ植物や種子植物がもつ、維管束(いかんそく)という、水や栄養分が通る管(くだ)がありません。蘚類、苔類、ツノゴケ類の3グループに分けられています。 コケ植物の多くは、湿り気のある地表や岩、木の幹などに生育します。一方、空中湿度が高い環境では、カビゴケのような、生きた樹木の葉の表面に生える葉状の苔類が見られます。カビゴケは主に、湿度が高い山地の沢沿いに生える低木の葉の表面に見られます。カビ臭いようなにおいをもつため、この名があります。 |