県内文化資源詳細

【アートカード用】交叉

項目 内容
文化資源区分 彫刻 / 彫刻
名称 【アートカード用】交叉
名称よみ こうさ
所在地 栃木県足利市通2丁目14-7
市町等 足利市
所有者/管理者 足利市立美術館
公開状況 施設にお問い合わせください
概要 飯田善国 (1923-2006) 足利市
《交叉》1987(昭和62)年、足利市立美術館
ステンレススチール、鉛、着色ナイロンテープ、150.0×150.0×40.0cm

ひとこと解説 遠いもの同士をつなげる
キーワード:言葉、色、物質、変換
県内関連地:足利市

飯田善国は、詩人の西脇順三郎の「遠いもの同士をつなげる」という考え方を自分の作品に応用しました。この作品は、上半分が鉛、下半分がステンレスでつくられています。そして、飯田は、2つの素材を言葉に変換します。鉛は「LEAD」、ステンレスは「STAINLESS」となり、これらのアルファベットを任意の色に置き換えます。例えばAは黒に近い灰色、Iは黄色に変換されます。そして、作品の表側の鉛の部分とステンレスの部分を「LEAD」と「STAINLESS」使われている8つのアルファベットの色をつけた8本の紐で、斜めの境目と交差するようにたすき掛けにつなげます。裏面には、2つの言葉に共通するL,E,Aの色の紐3本でつなげるのです。
 この作品において、飯田は、物質を言葉に、さらに言葉を色に変換することで、言葉と物質という遠いもの同士をつなぎ合わせたのです。

1923(大正12)年、足利市に生まれます。戦後、中国から復員し、1946(昭和21)年、慶應義塾大学文学部に復学します。そこで民俗学者・歌人の折口信夫や英文学者・詩人の西脇順三郎に学びます。1949年には東京藝術大学美術学部油絵科に入学して、画家の梅原龍三郎に学びます。1956年にヨーロッパにわたり、ローマ滞在中に絵画から彫刻の制作に転じました。1972年に西脇順三郎との詩画集の共同制作をきっかけに、言葉と色彩を組み合わせた表現を試みるようになりました。
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