県内文化資源詳細

【アートカード用】月下猿猴図

項目 内容
文化資源区分 絵画 / 日本絵画(江戸時代以前)
名称 【アートカード用】月下猿猴図
名称よみ げっかえんこうず
所在地 栃木県立博物館
市町等 宇都宮市
所有者/管理者 栃木県立博物館
公開状況 施設にお問い合わせください
アクセス方法 【JR宇都宮駅から】
・関東バス市内線(宇都宮駅西口バスターミナル13番乗り場)
 37番「桜通り経由鶴田駅行」または「桜通り経由西川田駅行」で『中央公園博物館前』 下車。徒歩8分。
・関東バス郡部線(宇都宮駅西口バスターミナル10番乗り場)
 43番「長坂経由新鹿沼行」または「砥上営業所行」、40番「西の宮団地行」で『文星芸術大学付属中高』下車。徒歩8分。
【東武宇都宮駅から】
市内大通りの関東バス「東武駅前」バス停で上記バスに乗車。
概要 狩野興以(?-1636)足利市(旧下野国足利(出身地は諸説あり))
《月下猿猴図》江戸時代(17世紀)、栃木県立博物館
紙本墨画、掛軸、128.7×43.7cm

ひとこと解説:仏教の教えがこめられています
キーワード:猿、月、岩、水、丸、屈曲、直線、黒、白、夜、光、余白、水墨画、禅画、猿猴捉月、牧谿、江戸狩野派
県内関連地:足利市

水辺の岩の上に一匹の猿がすわっています。空を見上げ、長い腕を伸ばし、軽く曲げた指の先には月が浮かんでいます。この絵のテーマは「猿猴捉月」という昔のインドの話をもとにしています。猿たちが井戸の水に映った月を本物だと思って助けようとし、逆に井戸に落ちておぼれてしまった、というものです。この話は「むりなことをしようとして失敗する」戒めとして、仏教の教えを書いた本で紹介されています。この絵は本来の話とは少しちがいますが、「月を指さす」というしぐさは仏教の「禅」の教えをあらわすものとも言われ、こうした絵は、禅宗のお坊さんたちの間で好まれました。
また、この絵は墨だけで描かれています。墨にふくませる水の量を変え、こい色とうすい色を使い分けています。それにより、猿の毛のふわふわとした感じや、夜のしっとりとした空気が表現されています。月や水面などの白い部分は紙の白をそのまま使い、墨の色との組み合わせで月の光があたりを照らす様子があらわされています。

桃山時代から江戸時代のはじめの狩野派の画家で、足利の出身(伊豆(現在の静岡県伊豆地域)出身説もあり)とされます。狩野派とは、狩野家とその弟子たちによる職業画家のグループで、室町時代から江戸時代の終わりまで各時代の権力者に仕えました。江戸時代の有名な画家・狩野探幽(1602‐1674)とその弟たちの教育を務めたのが狩野興以であったとされます。この絵のように、余白をいかした安定感のある構図は、探幽の絵を思わせます。
リンク とちぎデジタルミュージアムSYUGYOKU(珠玉)_狩野興以_月下猿猴図
リンク とちぎデジタルミュージアムSYUGYOKU(珠玉)_狩野探幽_陶淵明菊梅図