県内文化資源詳細

【アートカード用】葡萄図日光堆朱硯筥

項目 内容
文化資源区分 工芸品 / 工芸品
名称 【アートカード用】葡萄図日光堆朱硯筥
名称よみ ぶどうずにっこうついしゅすずりばこ
所在地 壬生町本丸1-8-33
市町等 壬生町
所有者/管理者 壬生町歴史民俗資料館
公開状況 施設にお問い合わせください
アクセス方法 東武宇都宮線壬生駅より徒歩約10分、JR宇都宮線自治医大駅から車で約15分、北関東自動車道壬生ICから車で約10分。
概要 人見 城民(1894-1972)壬生町
《葡萄図日光堆朱硯筥》年代不詳、壬生町立歴史民俗資料館
木材、擬堆朱、27×21×6.5cm

ひとこと解説:壬生町出身の漆彫刻師が手掛けた葡萄と栗鼠の硯筥
キーワード:葡萄、栗鼠、漆彫刻、朱色、硯筥
県内関連地:壬生町/日光市/宇都宮市


明治時代の日光で、壬生藩の侍だった守田兵蔵が「日光堆朱」という外国人観光客向けのお土産をプロデュースしました。「堆朱」とは、漆を何回も重ねた層を彫り文様を表現する中国由来の技術ですが、1つの作品を作るために多くの漆と時間がかかります。そこで、彫刻の上に漆を塗り堆朱を表現する「擬堆朱」が日本で広がり、「日光堆朱」もこの技術を用いて作品を生み出しました。元々、お土産用の漆器類が人気だった日光では、下絵、彫り、漆塗り、研ぎ出しという工程を分担していました。しかし、「日光堆朱」はこの全工程を1人で行うため、下絵を生かした繊細な彫りと文様を埋もれさせない漆塗りが特徴的です。この作品も、城民が「擬堆朱」の技術を用いて、子孫繁栄の意味をもつぶどうとリスを表現しています。城民は縁起の良いデザインを多く作りましたが、特にぶどうとリスの彫刻は何度も手掛けているため、お気に入りのデザインだったのかもしれません。

1894(明治27)年、壬生町舟町の農家に生まれました。12歳で日光堆朱伝承者の上野桐恵に弟子入りし、中国故事や書画を独学で学びながら16年間にわたり彫刻と漆の修業をします。独立後は、国内の展覧会に作品を何度も出展し、皇室に献上するための作品制作も任されました。戦後には栃木県の文化功労賞を受賞する等その芸術は高く評価されます。1972(昭和47)年、城民が亡くなることで、日光堆朱の技は途絶えました。
リンク 壬生町立歴史民俗資料館HP