県内文化資源詳細

千筋捻摺漆花籃「漣」

代表画像
千筋捻摺漆花籃「漣」

項目 内容
文化資源区分 工芸品 / 工芸品
名称 千筋捻摺漆花籃「漣」
名称よみ せんすじひねりすりうるしはなかご「さざなみ」
所在地 栃木県宇都宮市桜4-2-7
市町等 宇都宮市
所有者/管理者 栃木県立美術館
公開状況 施設にお問い合わせください
アクセス方法 JR宇都宮駅、または東武宇都宮駅より関東バス「作新学院・駒生行き」で15分、「桜通り十文字」バス停下車。バス停から徒歩2分。
概要 勝城蒼鳳《千筋捻摺漆花籃「漣」》
2002(平成14)年

22.0x42.5x36.0

 花籠の正面は、横に連ねた素材がキラキラと反射し、まるで水面の無数のゆらぎを見ているかのようです。よく見ると一本一本に細かいひねりを入れ、しかも右巻きと左巻きの素材を交互に並べ、籠全体にかかる力のバランスを取っています。その周りの力強くU字型に曲げた束ね部分や、側面の幾何学的な編みとの対比も美しいこの作品、実は「竹」で作られています。
作者の勝城蒼鳳は、生まれ育った栃木の風景や、自然から受けた感動を竹を通して表現し、唯一無二の造形へと昇華させています。この作品は、電車の窓越しに見た水面にきらめく光に感動し、制作されました。「対象を何度も見るが、写真は撮らない」という勝城は、感動やイメージをまず〈俳句〉に凝縮し、五・七・五の言葉の中に映像化します。その五・七・五を基にラフスケッチを重ね、竹の造形として再創造していくのです。伝統的な編み方に飽き足らず、表現したいイメージにあわせ新たな技法を創り出してきた勝城は、2005年、重要無形文化財「竹工芸」保持者に認定されました。
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