とちぎデジタルミュージアム"SHUGYOKU"(珠玉)とは

はじめに

　栃木県は、古代から人・モノが行き交う交通の要衝として栄え、豊かな自然の恵みとともに、貴重かつ多彩な文化を育んできました。その最も顕著な事例である日光東照宮を包含する世界遺産「日光の社寺」は、国内外で高い知名度を誇り、世界各地から多数の観光客が押し寄せる日本を代表する観光スポットでもあります。
　一方、県内各地に残る貴重な文化資源については、地域住民の多年にわたる努力にもかかわらず、その歴史的価値はもとより、存在すら広く認知されないまま、伝承の危機に瀕しているケースが見受けられます。
　また、著名な文化資源であっても、より深い知識・特別な体験を求める客層や、日本文化に興味・関心のある外国人に対する適切な情報提供がなされず、現地に来てくれた観光客等の満足度を充分に高めることができていない現状があります。
　「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”（珠玉）」は、栃木県の各地域・分野を代表する文化・自然資源をデジタルデータで保存する「とちぎ文化芸術デジタルアーカイブ」から、さらに選りすぐった“珠玉”の逸品を広く一般公開し、その認知度向上を図り、もって現地に足を運ぶきっかけとなることに加え、関連文化資源を含めたより深い知識を提供することで、観光客等の満足度向上や広域周遊を促進することを目的に構築されたものです。

“SHUGYOKU”の内容

　栃木県内の国・県指定等文化財や著名芸術作品等について、高精細画像や解説とともに、所蔵場所や公開情報を含めて検索・閲覧できる総合情報システムです。
　トップページには代表的なサムネイル画像を付し、直感的に選択できる文化資源の種別検索を用意しており、閲覧したい文化資源を種別毎に簡便に検索することができます。
　また、「詳細にさがす」をクリックしていただくと、思いついた言葉から検索できるフリーワード検索に加え、チェックボックス方式で種別や所在市町の絞り込みができるようになっております。
　「地図からさがす」をクリックしていただくと、栃木県の地図から市町を選択して検索することができるなど、どなたでも容易にご活用いただけるシステムを目指しています。
　※本システムのデータは、多言語対応も含め、随時更新していきます。

更新履歴

２０２３年３月　インターネット公開開始
２０２４年３月　多言語版（英語版）公開開始

凡例

「国・県指定等文化財」については、原則として文化庁と栃木県が定めた文化財の種類・名称等に則りつつ、後述する「文化資源」と平仄を合わせるため、文化財指定等には存在しない区分等を追加している。また、概要については指定調書や学芸員等による研究成果等を踏まえて記載している。
「文化資源」については、「国・県指定等文化財」の種類を参考にしつつ、栃木県独自の区分を用いた。また、名称等については、栃木県立美術館・博物館等の記載に則っており、「国・県指定等文化財」とは異なったルールとなっている。